ヒト・モビリティ・ソサエティに関わるシミュレーション技術の高度化コンソーシアム

本コンソーシアムは、ヒト・モビリティ・ソサエティに関わる様々な社会課題を解決するため異なる分野の研究者が協力して新たな解決策や視点を創出できる方法論の提案・研究・実証等を行うことを主目的とする。また、そのための主要ツールとしてシミュレーション技術を据え、その高度化について議論・検討・検証するものである。

コンソーシアムのスキーム



シミュレーションのための人行動モデルの構築

  • ヒューマンエラーのシミュレーションモデル
  • 環境変化に対する行動変化のモデル
  • シミュレーション妥当性評価の方法論
  • ミクロからマクロへの外挿方法論
  • シミュレータによる人行動データ収集方法論

人行動モデルを活用したシミュレーション

  • モデルパラメータの推定方法
  • 社会インフラまでを考慮した統合的シミュレーション
  • 安全確認行動モデルを用いた情報提供支援の最適化
  • 時間帯や天候に起因する事故への対応策の検討

組織・運営



WG1

  • コンソーシアム方針決定
  • ステアリング・コミッティの設置などの検討
  • コンソーシアムの今後の活動方針についての議論・決定
想定する構成員
コンソーシアム活動に興味を抱いている方

WG2


  • エージェント・モデルならびに交通安全性評価方法論の理論的検討
  • 従来の人行動モデルについてのサーベイ・整理
  • 交通安全性評価方法論についてのサーベイ・整理
  • 新たな人行動モデル、交通安全性評価方法論の提案
想定する構成員
交通工学、交通心理学、認知心理学、認知工学、人間工学、実験心理学、ヒューマンファクター学、制御工学、システム安全学、社会学、経済学、法学、情報工学、サイバネティクスなどの分野の研究者

WG3


  • 新エージェント・モデル実装
  • 新たなエージェント・モデルのソフトウェアとしての実装
  • (WG2の進捗に応じて)コードレビューならびにドキュメント化
想定する構成員
人行動モデルの理論的側面について、ある程度の知識を有し、かつ、コーディング能力の高いプログラマシミュレーション・プログラムを独自にカスタマイズしたいと考えている組織に属する方

WG4


  • DSでのデータ取得やモデル・パラメータ同定手法の検討
  • WG2の進捗に応じて、必要なデータをDS試験により取得
  • 被験者データや取得するデータ内容についての標準化
  • 実験データのデータベース化、再利用の検討
  • 実験データからのモデル・パラメータ同定手法の検討
想定する構成員
DS試験について知見のある研究者、エンジニア、パラメータ推定に関わる研究者


Topics

●令和7年度HMSコンソーシアム参画研究者経費支援採択者を決定しました
東洋大学 鈴木 宏典 氏
自動車開発に資するヒューマンファクタ解明に向けた複数台運転シミュレータ連携技術による実験方法論の確立

香川大学 長谷川 裕修 氏
現地観測と分散シミュレーションによる無信号横断歩道における歩行者・ドライバーの非言語的コミュニケーションに関する研究

京都橘大学 木村 年晶 氏
eHMIの表情フィードバックによる車間距離保持の促進効果

●2025年春季大会学術講演会優秀講演発表賞受賞 を受賞しました
受賞者:日本自動車研究所 北島 創 様 
タイトル:マルチエージェント交通流シミュレーションと自動運転車を接続した仮想評価環境と高度化技法の研究

2025年春季大会の優秀講演発表賞の受賞者(9件)
https://www.jsae.or.jp/files_publish/page/154/kou2025haru.pdf



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